KON ----- Kanji ON Linux console ----- KON は Linux のコンソール画面上で漢字を表示するためのプログラムです。 表示方式は DOS/V, minix-V, 386BSD KanjiHand と(恐らく)同じですが、 minix-V や KanjiHand と異なる点が一つあります。KON では疑似端末を使っ てコンソール出力をフックし、VGA に展開しています。したがってカーネル ソースにパッチを当てる必要はありませんが、minix-V や KanjiHand のよう な拡張機能は期待できません。 ● 機能と制限 ・ フォントファイルとして minix-V の publicfont および fontx1 の 16 ド ットフォントを使わせていただいてます。publicfont は X11R5 で使われ ている k14.bdf などを minix-V のフォーマットにしたものですので minix-V のフォントパッケージから入手して下さい。fontx1 フォントの場 合も内部的には、minix-V のフォント構造で扱っています。 ・ fontx1 に続いて、fontx2 のフォントファイルにも対応しました。 kensyu@rabbit.is.s.u-tokyo.ac.jp さん作です。 ・ pty を使って出力をフックし、VGA でテキスト画面をエミュレートして います。 ・ obuk@MIX さんにより、J3100sx でも利用できるようになりました。 ・ JIS/{EUC|SJIS} に対応しております。 ・ フォアグランド、バックグランドそれぞれ8色カラーで反転、下線の属性 表示ができます。 ・ ソケットを通してクライアントプログラムと通信することができます。 (現状ではフォントロードのみサポート) ・ カーネルバージョン 0.99PL1 以降で利用することにより、バーチャルコン ソールに対応します。 ・ マウスによるカット&ペースト機能をサポートしました。マウスカーソルは マウスを動かすと表示されます。一旦表示されてカーソルが10回点滅すると 消えます。 ・ カーネルからコンソールへのメッセージを KON で表示できるように なりました。 − more などのツールは8ビットクリーンな設計になってますが、JIS のエス ケープシーケンスを理解することはできません。したがって、JIS コードの テキストを more したりすると字が化けます。 ● プログラム、バグについて KON のソースプログラムに関して私個人としてはいかなる部分にもどんな権利も 主張するつもりはありません(放棄することはできないそうですが)。したがって、 変更・配布は自由に行っていただいて結構です。ただ、バグフィックス等の改善は 取りまとめたいので作者まで送っていただければ幸いです。 また、KON を使ってハードウェアや他のソフトウェアに問題が発生しても責任を とることはできません。 バグや意見などがありましたら以下のアドレスにメイルを下さい。 E-Mail: manabe@papilio.tutics.tut.ac.jp. PC-VAN: FFE91293 現在わかっているバグは、 ・ Xを利用できない。 ・ KON 終了時にテキストが戻らない時がある。 です。